【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第22章 …Are you ready?
そうして降谷はもう一度…と言わんばかりに雅の首筋に顔を埋め甘噛みをしては楽しんでいた。
日も昇り、明るくなってきた。時間は7時…シャワーを浴びる降谷…心地よい音を聞きながらもシーツに包まっている雅。カタンという音と同時に下着とスウェットパンツをはいた降谷が寝室に戻ってくる。
「雅、いつまで包まってるつもりだ?」
「だって…零の香り…抱っこされてるみたいだも…キャ…」
「僕の香りに抱かれてるみたい?」
「だっこ!!もぉ…」
「クスクス…」
嬉しそうに顔を見合わせる2人。その時、降谷は思い出したかのように加賀に連絡を入れる。
『もしもし、』
「僕だ、昨日はすまなかった…」
『いえ…自分もタイミングの悪く…』
「ほう…タイミング悪く…ねぇ」
『いえ…!!その…それで…どうかされましたか?』
「昨日、メールで送ると言っていた件、こちらに届いてないんだが?」
『あ…それは…もう大丈夫です!』
「なんだ、それは…」
そう話している降谷に背中からぴたりと巻き付いた雅。そんな雅を抱き寄せ、髪を指で梳きながら風見との会話をしていた。
「そういえば風見、昨日の事詳しく状況取りたいんだが…」
『昨日…というと…成瀬の件ですか?』
「そうだ。」
『それは…自分…が運んだから…という事も含めでしょうか?』
「…そうなのか…」
『……はい』
「まぁ、それも含め、だな。僕は今日夕方にはそっちに行けると思う。宜しく」
『は…はい』
そうして切れた電話。携帯を横に置き正面から抱きしめた。
「やけにくっついてくるな…」
「…だって…」
「風見に運んでもらったそうだが?」
「……私…水野が連れて行かれた後、急に震えてきて…風見さんに運んでもらって…」
「…という事は風見に見られた…という事か」
「でもあれは仕方なく…それに来て早々に風見さん上着貸してくれて…かけてくれて…」
「ほう…」
「本当だよ?零の思ってることは無いよ?」
「俺の思ってること…ねぇ。それって…」
どさりと押し倒す降谷。ぺろりと雅の唇を舐めるとにっと笑った。