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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第21章 レフティーの重き代償…


そういう同席者の警察官の言葉をも無視をして雅はスーツを脱ぎだした。それを見て水野は笑っている。

「いいねいいねぇ…!俺の言葉に公安がしたがってくれるなんてねぇ」
「…ッ」

下着のみになった雅はその場で土下座を始める。周りの警察官は目を背けるばかりだった。

「お願いします…教えてください。」
「聞こえないなぁ…!」
「お願いします、教えて下さい…」
「…ひゃひゃひゃ!…それは、あいつの…嫌いな方だよ。」
「嫌いな…方?」
「そうさ!とはいっても、今から連絡何て取ってももう遅いだろうけど?」

ちらりと時計を見る水野。小さく話し出した。

「5…4…3…・・」

カウントダウンを始める水野を目の前にして耳元のインカムのスイッチを入れる。

「降谷さん、左です」

そう言った言葉は水野には届いていなかった。

「…・・1…バァァーーン!!!!」

大きく手を広げながら満面の笑みで嬉しそうに声を上げる水野。その直後は一気に静かになった。

「…クククク…ひゃひゃ!!橋の上であいつも粉々…!!血の花火が咲いただろうなぁ!!!」

しかし、インカム越しの雅の耳には爆発音は聞こえてこなかった。

『…レインボーブリッジ、解体終了』
「…了解。残念ね…」
「んぁ?」
「無事に断線できたそうです。」
「そんな…間に合うはずがない!!」
「見くびらないでください。あなたが敵にした人がどういう人か…もっとしっかりと見極める力を付けた方が良いですね」
「そんなこと言って…!!!」

パンッ!

同時に雅右手が水野の左頬を捉えひっぱたく。

「人の命を弄ぶのもいい加減にしなさい!」

そんな時だ。息を切らせながらも風見が走ってやってきた。バンッという音と同時に目の前の光景に息をのむ。

「……成瀬?」

そう声をかける風見の声は聞こえてない様子だった。ハッと気付いた風見は急いで上着を雅にかける。

「…本来の刑にこんなに多くの上乗せが入るなんて。」
「はぁ?」
「公務執行妨害、強要罪、殺人未遂…かなり厳しい物になります。」
「…連れて行け!!!」

そういう風見の一言で動き連行されていった水野。状況を聞きつけた婦警は毛布を数枚持って入ってくる。それで体をくるみながら雅は風見の腕の中で座り込んでしまった。
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