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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第20章 レンタル彼氏…?


「もしもし?僕だ」
『降谷さん?』
「今から向かう。ここからなら15分もあれば着くだろう」
『くれぐれも安全運転でお願いしますね?』
「解って居る」

そうして電話を切り、降谷に戻ったその顔は署に戻って行った。それから話した通りにおよそ15分ほどした時、降谷は署に到着。インカムで話しながらも中に入って行く。

「…・・それで?」
『降谷さん以外の話は聞かないと…ようやく言った言葉が『黙秘権使います』だったそうで…』
「風見は?」
『はい、今目の前で何かオトせる手がかりをと探していますが…』
「解った。」

そうして通話が切れた数分後、カチャリと戸は開いた。

「済まない。待たせた。」
「いえ。」
「それで僕しか受け付けないとはどういう事だ?」
「…こちらを…」

そう言うと雅はその犯人についての書類を出してくる。併せて風見は話し出す。

「名前は水野誠。29才の男性です。」
「……この情報だけ見たら僕じゃなくても…誰でもよさそうだが…」
「そうなんです。何で降谷さんしか取り調べを受けたくないのか…全く見えてこないんです…」

それまで取り調べていたのも風見だった。

「どちらにしても、明日話を聞いてみるか。」
「お願いします。」
「風見も、遅くまで済まなかった。」
「そんな事は…降谷さんこそ、お休みの日にすみません」
「僕の事は気にしなくていい。とりあえず…休憩でも取れ、2人共休みなしだろう?」
「……もう少し…」
「成瀬…」
「明日…話をするんですよね?だとしたら…何かがきっとあるはずなんです。降谷さんじゃなくちゃいけない何かが。」
「…ハァ、風見、君まで付き合わせる訳にはいかない。」
「しかし…」
「僕が付き合うから。それに急速も仕事の内だ。」
「…解りました。それじゃぁ…すみません。」
「あぁ。」

そうして風見を先に休憩に行かせた降谷。カタカタと検索をしている雅の横に座ると降谷はゆっくりと話し出した。

「ただ単に相手が話したくないだけだからとか…それも考えられるぞ?」
「だとしたら、何で犯人は降谷さんの事を知ってるんですか?」

その雅のひと言で降谷の顔つきが変わった。
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