【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第20章 レンタル彼氏…?
「あぁ、そうなるが…」
「その辺りは降谷さん解ってると思うし…」
「そうかも知れんが…」
「また何かあったら連絡します」
「そうしてくれ」
そう言うと雅はインカムを着けて他の可能性を探していく。1番はっきりと見える位置…この絞込みに移った。それぞれの場所からと、その他の場所。様々な所から角度を変えて見つめていく。
「これと……・・・ここか…」
スクリーンショットを落とし、地図に打ち込んでいく。ある程度仕上がると降谷に再度電話をかけた。
『成瀬か、どうした?』
「あれから詳細、絞り込めました。そちらに送ります。」
『あぁ、助かる。』
「風見さんは、どうしますか?」
『風見は別でそろそろ向かうだろう?こちらは構うな』
「はい。」
そうして再度雅から通話は切られた。その代わりにすぐに位置特定の情報が送られてくる。
「完璧なのはいいが…恐ろしいな…ここまで来ると…」
最後までスワイプしていくと、ラストの1枚にメッセージがあった。
『あまり遅くならないでくださいね。無理しない程度に』
それを読んで降谷は小さく笑った。
「怒っているのかどうなのか…本当に食えないやつだ…」
それから雅から来た情報を元に犯人の位置を絞り込みながら張り込みに着いた。3か所にそれぞれ数名置き、降谷自身は雅の情報の中で1番はっきりと噴水が確認できる位置に着く。
「ここからだと…噴水は見えなくても目的地は丸見えだな…良く見つけたもんだ。」
そう呟きながらも犯人が来るのをじっと待ち続けていた。
その後、雅からの新たな連絡もなく、この日は現場の様子と異変が無いかの確認で終わる事となる。実際はどうなるか解らなかったが、先に手を打てたことはプラスになっていた。引き上げようとした時、一気に騒がしくなった。犯人が逃げ出しに失敗したのだろう。下まで階段で降りては間に合わない。そう判断した降谷は非常階段からパイルを伝って下に降り犯人の退路を断った。
「済まない、逃がしてやることは出来ないもんでね…」
「…ックソ」
そういい後から来た刑事たちに引き渡し、降谷は戻って行った。
「成瀬、お疲れ」
『大丈夫でしたか?』
「あぁ、今引き渡した。助かったよ。ありがとう」
『それなら良かったです。お気をつけて』
そういい切れた通信。