第8章 六人目のマギ シンドリア [完]
パッと手を離し距離をとる。
アラ「?」
『正直、煌帝国に行ってからマギにはいい思い出がないのよね…』
腕を組みツン、とそっぽ向く。
シン「ジュダルにあったのか!?」
ガタッとシンドバットは立ち上がる。
『会ったも何も!目が会った瞬間攻撃されたのよ!!!"おもしれーもん見っけ"とか言って!!!』
と怒りの目を見せる。
『ここに残れって氷魔法で攻撃して来て……怪我はするし!杖は壊れちゃうし!服破れるし!頭にタンコブだって出来たのよ!?』
ユナンは優しくしてくれたのに…と最後は落ち込む。
シン「ユナンにまで会ったのか…」
席に座り直すシンドバット。
『ユナンは優しかったの!一緒ににね、ご飯だって食べたんだから!!』
それに最初に杖をくれたのはユナンなのよ?とニッコリ笑い嬉しそう言う。
ジャー「アラジンはいい子ですよ。いきなり攻撃なんてしてきません。というか攻撃なんてしてきませんから。」
ね?アラジン。とジャーファルは軽くショックを受けてるアラジンに問いかける。
アラ「あ、うん!攻撃なんてしないさ!本当さ!信じておくれよ!」
距離を保たれたのがショックなのか必死な様子でに話しかける。
『まぁ、さっき白髪のおにいさんの攻撃止めてくれたし…いい人認定してあげるわ!』
テッテッと距離を詰め手を繋ぐ。
『アラジンは大きいわね?』
んー。とアラジンを見上げる。
アラ「そう言われたのは始めてだよ!」
嬉しそうに笑うアラジン。
『周りが大きすぎるのよ!』
ニコニコ笑い合う二人。
シン「二人とも仲良くなって良かったよ!
どうだ、!シンドリアに住んでみないか?」
ニッコリと笑いかけるシンドバット。
『マギの力が欲しいの?』
ニコニコ笑い合っていたの顔が真剣な顔になる。
シン「そうじゃない。話を聞いてると旅を沢山してきたんだろう?羽休めにどうかと思ってね。」
食客にならないか?と話を持ちかける。
『客として持て成す代わりにピンチな時は助けて欲しい。
持ちつ持たれつの関係になろうって事ね。』
真っ直ぐシンドバットを見て言う。
シン「あぁ、そういうことになるね。」
頷き笑うシンドバット。
『素直な人は好きよ!食客になるわ!』