第5章 滅んだ民の生きる場所 シンドバット [完]
王宮のとある寝室_____
ヤム「怪我は背中の打撲と頭の打ち傷の二つだけみたい。」
治療のためヤムライハだけが寝室に入り手当を施す。
そして、二人を中へ入れる。
シン「そうか…すまないなヤムライハ。」
ヤム「いえ…だけど、極大魔法のぶつかり合いでこの程度の怪我で済むなんて…」
ヤムライハはを見つめる。
シン「かなりの手馴れという事だな…」
ジャー「それは貴方にも言えるんですよ?シン!
極大魔法のぶつかり合いで無傷だなんて!」
有り得ません!とシンドバットに近寄り言う。
シン「いやぁ、俺はたまたま受け身が取れてだなぁ…」
ヤム「彼女をどうするんです?」
シン「食客にする。のジン、迷宮アイテムの使い方かなりの腕前だ。
小さい頃に迷宮を攻略しあの闘技場に自分から入団した。
なにか、あるんだろう……。」
腕を組みながら考え込むシンドバット。
『ッ!!!ん、』
が瞼を震わせる。
ヤム「目が覚めそうね。」
『ここは……』
ボーーッとまた、起ききってない瞳でヤムライハを見る。
ヤム「ここは王宮よ。」
わかるかしら?とゆっくりとした口調でに言う。
『ターニャさまは?』
目を擦りながらヤムライハと話しを続ける。
ヤム「居ないわ、貴女はシンドバット王に負けて王宮に居るのよ…」
の手を握りヤムライハは言葉を選びながらに話す。
『負け、た?ターニャさまは?いらないって?』
まだ頭が覚醒してないのか少し口が回ってない。
シン「違う。俺が貰い受けると言ったんだ…」
ヤムライハの隣に立ちに話しかけた。
『ぁ____ん?と、』
シンドバットを見て言葉を濁す。
シン「シンドバットだ。シンと呼んでくれ。」
しゃがみと視線を合わせる。