第4章 皇女と覇王 [完]
『なっ!?一撃でッ!!!』
同じ迷宮攻略者として言葉を失う。
シン「この位でいいだろう…さぁ、二人ところへ行こう。」
腰に腕を回しながら二人の元へ飛んでいく。
『シン!!1人でも飛べるから…』
離して欲しいんじゃが…と頬を赤める。
シン「疲れただろう?おれが運んでやろう。」
翼があるから姫抱きが出来ないのが残念だ…と言う。
『そう言うもんだいじゃなくてだなッ!?』
は、恥ずかしいじゃろう?と赤い顔を伏かせる。
シン「ハハッ!可愛いな…」
さぁ、そろそろ見えてきたな…シンドバットが前を向き言う。
霞「姫様ぁーー!!」
ジャー「シン!!」
魔法の絨毯に乗る二人が叫ぶ。
シン「あぁ、ただいまジャーファル」
トンっと魔法の絨毯に降り立つシンドバットと。
シンドバットは魔装を解く。
『今戻ったぞ、霞…よく二人を導いてくれたの。』
肩で息をしながら笑う。
霞「はい、ありがとうございます。」
霞草は涙ながらに言った。
ジャー「二人が帰って来たら私もお役御免ですね。」
ジャーファルは霞草を離した。
シン「そろそろ国境を超えるな…」
『霞を連れて来てくれたのじゃな、ありがとうシン!ジャーファルも霞を捕まえててくれたのじゃな?感謝するぞ!』
シン「残ると言われた時は肝が冷えたがな…」
ジャー「私はシンの言う通りに動いたまでです。」
感謝など…と少し照れを見せるジャーファル。
ジャー「ところで姫?魔装を解かないのですか?」
きょとん?と首を傾げるジャーファル。
『解いても良いのじゃが…私は布切れ一枚の姿になるぞ?』
こちらの方が服の面積があるのじゃ…とジャーファルに伝える。
ジャー「なっ!?す、すみません!!!」
顔を真っ赤にしジャーファルが謝る。
シン「大きいだろうがジャーファルの服を来たらどうだ?」
とジャーファルを見比べて
魔装も魔力を消耗するだろう?とシンドバットは言う。
ジャー「そ、そうですね!」
袋の中から替えの服を出しに手渡す。
『すまんのぅ。』
申し訳なさそうに言う。
霞「では、男性のお二人のは後ろをお向き下さい!!」
シンドバット、ジャーファルの前に立つ霞草。