第4章 皇女と覇王 [完]
ジャー「皇女をシン貴方のシンの婚約者に?」
シン「あぁ!」
さも当たり前かのように頷くシンドバット
ジャー「桜蘭帝国第一皇女クロッカスの名を捨てさせて?」
シン「あぁ!!!」
そうだ!と腕を組みながら答える
ジャー「それはおかしい!彼女の意見も聞かなければ…」
ジャーファルはに向き直り
ジャー「姫いいのですか!?」
『……はい!私は金属器使いの。ただのになります。』
少し間を置き答える桜蘭帝国を離れます。と言い切る。
シン「良かった…断られたらと少し焦りました。」
シンドバットはに歩み寄る。
『普通に話して下さい。何時も通りの貴方とお話がしたいです…』
袖をちょん、とつまみシンドバットを見上げる。
シン「あぁ、分かったよ。
君も普通に話してくれて構わないよ」
その方が嬉しいと片手をとり微笑むシンドバット。
『……なんじゃ、上手く隠しておったのに…』
やっぱり不思議な奴じゃ…と呟く。
シン「庭で雨の中踊るに魅入っていたんだ。」
素敵だったよとニッコリと笑みを浮かべる。
『__ッ!!!見ておったのか!?は、恥ずかしい。
私も見ておったのじゃ、雨に濡れる菖蒲の様な男を……』
顔を赤める。
シン「菖蒲?」
『桜蘭帝国に咲く紫色花じゃ…花言葉は"貴方を信じます"じゃ。』
顔を赤めながら伏きがちに言う。
シン「ハハッ…俺も花の名を貰ってしまったな!」
ちなみにクロッカスの花言葉は?とシンドバットが訪ねる。
『クロッカスの花言葉は…』
シンの瞳を真っ直ぐに見つめ、
『"私を裏切らないで"』
それは花言葉を言うと同時にシンドバットに語りかけてる様であった。
シン「なるほど。俺は君を裏切らない…約束しよう。」
両手でギュッとの片手を握りしめる。
『花言葉の話じゃ…だが、約束じゃ。私もそなたを裏切らないと約束する。』
空いていた手でシンドバットの手と重ねる。