第4章 皇女と覇王 [完]
シンドバット客室
シン「クロッカス姫…美しかった…」
横になり手を繋いだ手を眺め呟く。
ジャー「貴方の渾身の口説き文句も通用しませんでしたね…」
ズバッと痛い所を突くジャーファル。
シン「う"ッ…ジャーファル少しは優しめに言うとか無いのか?」
寝返り打ちジャーファルの方向く。
ジャー「ありませんね。」
顔をわざと合わせ言う。
シン「このっ…ッ!まぁいい!何故成人している女性まで花名前呼びなんだ?第一皇女はオレと八歳しか違わないはず……」
ベッドの縁で横になり考える
コンコンッ____
タイミングよく扉が叩かれた。
『クロッカスでございます。今宜しいでしょうか?』
扉の奥からの声が響く。
シン「えっ……ッ!!!」
ドタンッと音と共にシンドバットがベッドから落ちた。
ジャー「大丈夫です。お入りください。」
ジャーファルはそれを無視してに了承を告げる。
シン「えっ……ちょ、待っ……」
キィ____
シンドバットの言葉虚しく扉が開いた。シンドバットは床で体勢を崩したまま。
『失礼致します。花茶をお持ちしました。本日は稀に見ない大雨ですので肌寒いかと思いまして……』
コトリとお盆をテーブルに置きシンドバットを見る
『ご不要でしたでしょうか?』
コテン、と頭を傾げ床に転がるシンドバットを見る。
シン「いや!……その頂きます。」
急いで起きがり立ち上がろうとすると自分の服の裾を踏み前に倒れそうになる。
シン「おっわッ___『危ないッ』___ッえ"!!!」
を押し倒しながら倒れる混む際にお互いの服が乱れる。
牡丹「シンドバット王~部屋はどうかね?狭くはなかったかな?」
タイミング悪く国王牡丹が入ってくる。
ジャー「牡丹国王これには訳が……」
二人を隠すように前に出るジャーファル
が時すでに遅し……
牡丹「よ、嫁入り前の我が娘が……」
顔を青くし扉に寄りかかる。
シン「牡丹国王様…コレは事故で、やましい気持ちは何も…」
無事二人が立ち上がるとお互い衣服を整える。
牡丹「我が娘が…第一皇女が…シンドバット王よ…」
ユラリと此方に歩いてくる牡丹
シンドバットの両肩を掴むと
牡丹「責任を…責任をとれーーーーー!!!」
ガクガクと両肩を激しくふる