第3章 最高の魔導士 シンドバット [完]
短杖とヤムライハの戦い_____
ヤム「どうやら勝利の矢はこっちに傾いてるようね?
息、上がってるけど大丈夫?」
短杖が肩で息をする中ヤムライハは杖に乗りジャーファルの戦いの終止符を見届けていたので一切攻撃をしていない。
双剣は縄鏢の赤い紐でグルグル巻にされ武器の双剣もジャーファルが所持していた。
短杖「アイツは気合いが足りてないだけだぜ!!」
俺は違うッ!!!とヤムライハに攻撃の風魔法を仕掛ける短杖。
ヤム「当たらない。当たらない。天才魔導士舐めないでくれる?」
フヨフヨと浮く杖で避けつまらなそうに言うヤムライハ。
ヤム「大体貴方飛べないの?」
ずっと地面から攻撃してくる短杖を見て上から見下ろすヤムライハ
短杖「俺は転送役なんだぜ!空なんか飛べなくて困ることなんてないぜ!!」
自分に親指向け自慢げに話す短杖。
ヤム「実際・今・困ってるじゃない?」
呆れ顔で一区切りずつ話すヤムライハ。
短杖「大体俺は!!まだ飛べない才能が見られるガキを殺す担当なんだよ!!!女を殺すのがアイツ(双剣)!!男を殺すのがあの人(長杖)なんだぜ?!」
あ"~〜ッと頭を抱える短杖。
ヤム「へぇー、担当制なのね…」
どんどん情報を仕入れていくヤムライハ。
ヤム「でも。今の戦いであの子(双剣)は飛んでないわよ?
大人の女性、飛べたら斬撃も避けられるし…」
ヤムライハは短杖に問うた。
短杖「だからアイツは気合いが足りたいんだ!!飛べるのに飛ばないんだよ!!つか飛べないんだよ!!」
キレぎみにヤムライハに言う短杖
ヤム「飛べるのに飛ばない…てどういう事なのよ?」
肩をすくめるヤムライハ。
短杖「高所恐怖症なんだよ…」
更に頭を抱える短杖。
ヤム「なるほどね。」
赤い紐でグルグル巻にされてる双剣を見てヤムライハは呆れ顔をする。
ヤム「さて。そろそろいいかしら?情報も沢山貰ったし!
おねーさん本気出しちゃうわよ?」
低く浮いてたよりもグンッと高く上がってるヤムライハ
短杖「わわっ!俺の話聞いてたか?!」
ヤム「飛べない子供担当の転送係の風使いの僕ちゃんかな?」
短杖「風以外にも使えんぜ!!! 水魔法 "フラッド"!!」
鋭い水をヤムライハに向けて放つが…
ヤム「無駄よ!」
その水を纏い短杖へ蔓のように巻き付けた。
ヤム「はい。戦闘不能ね。」
