第3章 最高の魔導士 シンドバット [完]
双剣とジャーファルの戦い____
双剣「どっからでもかかって来て良いんっすよ?そばかすのお兄さん?」
双剣をクルクル回しながらジャーファルの出方を待つ。
ジャー「…そばかすの、お兄さん?いいでしょう甘んじて先手を頂きましょうか!」
ジャーファルの手から次々と赤い紐で繋がる縄鏢が飛ぶ。
双剣「全然!まだまだイケるしょっ?そばかすのお兄さん!」
次々と飛んでくる縄鏢を避けながらジャーファルを煽る。
ジャー「そうですね、ちょこまかとまるで鼠の様ですね。」
冷静に着々と縄鏢を投げてくジャーファル。
双剣「こっちにも攻撃して行くっすよ?演舞"斬破"」
双剣の剣から斬撃が飛んでくるが易々とかわすジャーファル。
ジャー「そんな攻撃じゃ私を傷つけられませんよ?」
ジャーファルも縄鏢を投げてく。
双剣「素早い動きっすね!演舞"切風"」
またも双剣から斬撃が飛んでくるが素早くよけ双剣の後ろに回り縄鏢を投げる。
双剣「ぅおっ!危ないっすね!」
キンッと双剣でギリギリ弾く。
ジャー「よく避けれましたね!」
弟子を褒める師のようにジャーファル。
ジャー「でも…ちょこまかと逃げ回る鼠もこれ迄ですね。
がむしゃらに縄鏢を投げたいた訳ではないんですよ?」
縄鏢に繋がる赤い紐がピィンと張り詰めていて縄鏢の先は瓦礫などて引っ掛けられ2人だけの狭く赤い紐フィールドが出来ていた。
双剣「なっ!?いつの間に!!!」
辺りを見渡し動揺する双剣。
ジャー「あまりにもちょこまかと動かれるもので…少し細工をしてみました。
まぁ今の私はちょこまかと動く鼠を狩る猫と言ったところでしょうか?」
両手の縄鏢の赤い紐を短く持ち縄鏢をピィンと構える。
ジャー「さぁ、ここからが本戦ですよ?」
ジャーファルは双剣に向かっていく。
双剣「なめんな!武器のデカさじゃこっちが勝ってるんすよッ!!」
双剣をジャーファルに向けて振るうがジャーファルはそれを全て交わしていく。
ジャー「このままでは貴方は"本命"たどり着くことは無理でしょうね?
だってほら、チェクメイトです。」
後ろに回り首に短く持った縄鏢を突きつけた。
双剣「うっ!!!」
ピタリと動けなくなる双剣
ジャー「武器を下ろし降参なさい。」
ヒタリと縄鏢を首に付ける
双剣「降参っす。」
