第3章 最高の魔導士 シンドバット [完]
「「あ」」
シンドバット、ジャーファルも目を開ける瞬間を見てしまった。
『んッ……こ、こは?』
起ききってない回転しない頭で辺りを見渡す。
シン「」
シンドバットはベットの脇に座る
『______ッ!!!ここは!?』
ガバッと混乱した状態で起き上がる
シン「!落ち着いてくれ!ここはシンドリア、俺の国だ!」
だから、大丈夫、な?肩に手を置き言い聞かせるシンドバット
『シンドリア…シンの国…』
言葉ひとつひとつ繰り返す
シン「あぁ、だから大丈夫だ」
の瞳を見て言う。
『大丈夫、?』
揺れる瞳がシンドバットをとらえる。
シン「あぁ」
ポンッと頭にて置くゆっくり撫でる
ジャー「大丈夫ですか?」
二人の会話が成立したのを見計らってジャーファルが声をかける。
『……ジャーファル』
ゆっくりとシンドバットから目を離しジャーファルを見る。
ジャー「はい、ジャーファルです。」
『ここは…シンの国?シンドリア?』
ジャー「はい、そうですよ。」
ゆっくりした口調にあわせゆっくり話すジャーファル
シン「にはここの食客になってもらいたいんだ。」
『食客……?』
こてん、と首を傾げる
頭が回らないらしい。
ジャー「食客とは、君主たちが才能のある人物を客として遇して養う代わりに、主人を助けるっていうもの。門客(もんかく)とも言います。」
わかりますか?とゆっくり問うジャーファル。
『うん。危ない時シンドバットを助ける…でも、才能あるって…』
困った顔でシンドバットを見る
シン「は力が強い魔導士なんだろ?」
だから未来から来た…そうだろ?とゆったりと笑う
『うん。力を持ちすぎた魔導士だよ…役に立つかい?』
シン「力を持ちすぎた魔導士って事は才能ある魔導士だ」
既に才能ある魔導士に命を救われたしな…と笑いながら話すシンドバット
『でも、魔導士なら…もう居るだろう?』
シン「あぁ、ヤムライハの事かい?大丈夫、心配することは無い。」