第3章 最高の魔導士 シンドバット [完]
シン「盗賊に荷物を盗まれてしまってね…取り返したはいいが油断してしまってさっきの有様さ。」
ははは!と"手を取ったまま"笑いながら話すシンドバット。
『そうだったのか、大変だったんだな…荷物も命も無事で何よりだ!』
ニッコリ笑ってシンドバットを見て笑う
ジャー「シン?あんたいつまで手を取ったままなんですか!?」
ニッコリ笑い合う二人に痺れを切らしジャーファルが声を上げる。
シン「ん?あぁ、いいじゃないか。も嫌がってはいないぞ?」
なぁ?とに問いかける。
『私も構わない。ただ、治したら立ち去るのが条件なのだが……』
このままじゃ約束を破ることになるな…と呟き言う
ジャー「そんな事はもうどうでもいいですよ!」
シン「あぁ、気にしなくていいぞ!」
二人は約束は破棄で良いと言う。
マス「怪我は大丈夫なんスか?」
マスルールが血に染まっていく衣服を見て問う。
『あぁ、痛むが先程のシンドバットさんに比べたらこのくらい…』
シン「自分に治癒の魔法は使えないのか?」
それにオレはシンと呼んで欲しい。と言いながら傷の心配をする。
それに続いてジャーファルとマスルールも呼び捨てで良いと言う。
『使えばするがなんか…自分の傷を治すのはマヌケっぽくてな…』
頬を掻きながら苦笑いする
シン「マヌケじゃない。ぜひ使って欲しい。こちらがやったとは言え女性が血に染まるのは見てられない。」
シンドバットは切なそうにを見る。
『そうか?なら…対象回復 "フルケア" !!』
杖を取り出し呪文を唱え傷を癒す
ジャー「見事な魔法ですね!」
シン「独学なのか?傷が治って良かった。」
二人は興味深々にを挟み聞く。
『自己紹介通り時をさ迷う旅人さ』
腰に杖を仕舞いながら言う