第3章 最高の魔導士 シンドバット [完]
『わかった、近寄りはしない。』
足元に刺さってる鏢操から少し離れ
怪我人を私の方に見せてくれないか?と三人に言う
マス「どうするんスか?」
ヤム「魔法で治せるなら」
私だってやってるわよ…と苦しげに言うヤムライハ
ジャー「ヤムライハでも出来ない魔法を使うとは。信じられませんね。」
から目を離さずに言うジャーファル
『そうか…ならッ!!!』
バッと腰辺りから20cm程の杖を出す
『彼の者を治せ!! 対象回復 "フルケア"』
シンドバットに向けて杖を向ける
ジャー「させません!!」
ヤム「"防壁魔法 ボルグ"!!」
ジャーファルがに向けて鏢操を放つと同時にヤムライハがボルグを発動する。
『 拒絶しろ 氷膜 "フリーズ"』
鏢操の攻撃を一切無視し防壁魔法 ボルグに向けて杖を横に払う。
ザシュッ__ザシュッ___
パリィィイイイン_____
二つの音が重なり合う。
『……届いたかな?』
深い傷を気にすることも無く声を発する
ヤム「私の防壁魔法 ボルグがッ!!!」
ジャー「シンッ!!」
ジャーファルがシンドバットに駆け寄る。
シン「な、んだ?身体が急に楽になったぞ?」
マスルールの腕から下り自分の足で立つシンドバット
ヤム「大丈夫ですか!?」
マス「出血が止まってるッスね」
シンドバットの身体をみてマスルールが言う
シン「いや、出血だけじゃない…怪我も治ってる。」
切れた服の間から傷があった場所を見るシンドバット
ヤム「ホントに治すなんて…」
ジャー「シン身体に不調はないんですか?」
ジャーファルが訝しげに言う。
シン「あぁ、よく眠った朝のように身体が軽いぞ!」
跳ねたり体を曲げたりしながら言うシンドバット