第19章 神隠し シンドバット [完]
シン「なんだ、この感じ……」
『凄く嫌な匂い。』
は服の袖で鼻と口を覆った。
カタン_____
シン「うぉッ……」
シンドバットは何かに足をとられつまづいた。
『シン!?』
後ろにいたシンドバットを見る。
足元には沢山の人の骨が落ちていた。
オイデ_____
オイデ_____
先程の女の声よりも野太い声が呼ぶ。
『シ、シン?私また変な声聞こえるみたい。』
シン「いや、今度は俺にも聞こえるみたいだ。」
オイデ_____
オイデ_____
『シン!?後ろ!!』
は後ろを振り返る。
シン「なに!?」
シンドバットは攻撃の当たる寸前で下がるが骨でバランスを崩した。
何者かの大きな手がシンドバットに迫る
『シン!!』
は持っていた自分の剣で迫る手の指を切り落とす。
シン「迷宮生物!?」
『神隠しなんかじゃないコイツが全部食っていたのよ!』
ウハハハハハハハハハ_____
「ご名答じゃ!」
後ろから女が出てくる。
「可愛いであろう?わたしが迷宮から連れ出したのじゃ…」
シン「何でそんなことをッ!!!」
「ずーと一緒にいるために決っておろう?」
のう?と迷宮生物を抱きしめる女。
『狂ってる。』
「どちらがじゃ! たまにのエサを呼んでおっただけじゃのに正気に戻りよって!!!」
黙って食われれば良かったんじゃ!と叫ぶ女。
『何を勝手なことをッ……』
が女の元へ行こうとするとシンドバットが止めに入る。
シン「一応迷宮攻略者だ。女性の方は俺がやる。
は迷宮生物をできるな?」
『分かったわ…』
は迷宮生物に向き合いシンドバットは女と向き合った。