第19章 神隠し シンドバット [完]
その夜はいつもの様にシンドバットと眠っていた。
リィーーーーン_____
おいで_____
何かに誘われるかのように起き上がる瞳には光がない。
ベッドを下りて歩き出し部屋を出た。
シン「んぁ??」
シンドバットはすぐ様立ち上がって近くにあった自分の剣との剣を持ち走り出す。
の行く先はあの東の森だった。
シンドバットは遠くにの姿を見つけた。
シン「、!」
暗い森を走るシンドバットは木の根に脚を取られを見失った。
シン「ッ……(…あんなに足早かったか?)」
暗い森を歩き川の橋を渡りまた暗い森を歩く。
おいで_____
おいで_____
おいで_____
おいで_____
その声はが向かう洞窟に近づくにつれて大きくなる。
おいで_____
おいで_____
が洞窟に入りかけたその時_____
パシィ_____
シンドバットがの手首を掴んだ。
『あッ……』
シン「お、おい…追いついた…」
ゼェゼェと呼吸を、乱すシンドバット。
『シン?』
その瞳には光がさしていた。
シン「良かった…無事でッ!!!」
ゼェゼェと呼吸を乱すシンドバットが笑顔で言う。
シン「やっぱり。呼ばれてたんだな。」
『えッ……あ、私…こんな所に洞窟?』
目の前にある洞窟を見るは洞窟に入ろうとする
シン「待て、その前に、だ。」
の剣を手渡した。
シンドバットは自分の剣を持っている。
シン「急いでてこの二つしか持って来れなかった。」
はシンドバットを黙って見つめる。
シン「ん?どうした?」
『フフッ……なんでもないッ!』
はシンドバットを見つめ微笑んだ。
二人は洞窟へ入って行った。