第19章 神隠し シンドバット [完]
東の森_____
『ここら辺かしら…』
辺りを見渡す
シン「何も無いな…」
シンドバットもの傍で辺りを見渡す。
『これだけ歩いても何も無いと…ね?』
シンドバットを見やる。
シン「だが、油断は禁物だ。」
『少し休みましょう?』
は丘に座る。
シン「そうだな。」
シンドバットも丘に座る。
さぁあぁぁぁ_____
『風が気持ちいい』
は立ち上がって近くの木に手をついて丘の先を見る
リィーーーーン_____
おいで_____
『え?』
シン「?」
かわいそうね…ひとりぼっちで…_____
の瞳から光が消えた。
おいで_____
は一歩また一歩と踏み出した。
シン「?……!……!!!」
シンドバットは歩き出すを止めるため、腕を掴む。
『消えた子は誰かに呼ばれてるみたいだったって…』
光が消えた瞳でが言う。
シン「今の君みたいにか?」
『ッ!!!私。私は別に…ほら、他も回りましょう。』
の瞳には光が戻って歩き出す。
シン「…………。」
シンドバットはその後ろ姿を黙って見つめていた。