第17章 私を助けて… シンンドバット [完]
シン「この部屋でゆっくりするといい。」
姫抱きにしていたを一つ部屋で降ろす。
『あの…シンドバット様が新しいご主人様になるのですか?』
両手を胸の前に握りしめながら言う。
シン「んん~!ご主人様とは違うんだ…」
『そうなのですか…』
しょぼんと落ち込む。
シン「なんと言うか…もっと親しい関係と言うか…」
『ご主人様よりも親しいですか…?』
シン「あぁ、だから俺の事はシンと呼んでくれ!」
『シン…?』
こてん、と首を傾げる。
シン「あぁ!!!」
嬉しそうに返事をするシンドバット。
『助けてくれてありがとうございます。』
ペコりと頭を下げる。
シン「礼なんていらないさ…俺がそうしたかっただけの事だから」
シンドバットは優しく笑いかける。
『でも、嬉しかったから…』
ふわっと笑う。
シン「ッ!!!それなら良かった。(なんだ?この胸の高鳴りは…)」
『シン。私はこれからどうなるの?』
シン「俺の国の食客になるんだ。」
だから安心していい…と言うシンドバットはの頭を撫でる。
『シンの傍に居られる?』
シン「あぁ、居れるさ…」
『良かった…』
またもふわっと笑う。
シン「ッ!!!(なんなんだこの、胸の高鳴りは!?)」
『シン?』
首を傾げる。
シン「(恋に落ちたのか…こんな一瞬で好きになってしまった。)…」
シンドバットはの両肩を掴む。
シン「俺は、君が、好きになったしまったらしい…」
シンドバットは、真面目な顔で告げる。
『えッ…こんな、私の事を…?』
はシンドバットを見つめる