第17章 私を助けて… シンンドバット [完]
「ここが僕の城さ!」
城へ入ると人形、玩具などがあちこちに置かれている。
「お腹は空いてないかな?」
昼食を用意してるんだ!と嬉しいそうに笑う。
シン「そうだな、確かに空いてはいるかな…」
シンドバットはリャバンに笑いかける。
「じゃ、じゃあ、昼食にしよう!」
こっちだよっとシンドバットを案内する。
『どうぞ、こちらへ』
は椅子を引きシンドバットに座るよう言う。
シン「あぁ、ありがとう。」
シンドバットが座ったらジャーファルにもやっていた。
ジャー「ありがとうございます。」
『いえ。』
「ただご飯を食べるだけじゃつまらないよね?輪(サーカス)をやってよ。」
『え。しかし…』
が動揺をみせる。
「いいから、やってよ。」
リャバンの声が低くなる。
『分かりました。』
ひゅんッひゅんッひゅんッ_____
は前の舞台に立ち杖を回した。
『ようこそお越しました。シンドバット様。ジャーファル様。今日は特別に貴方様を歓喜の世界にお連れします。』
の後ろには何人かの子供達が…
その異様な景色にリャバンだけが拍手していた。
『まずは、綱渡りにございます…』
手を上に上げると一つの縄の上に女の子が一人
『命綱などは一切無し正真正銘のッ』
どしゃあ____
上から綱渡りの少女が降ってきた。
『_____ッ!!!』
の顔が苦しげに変わる。
シン「なッ!!!」
シンドバットは事の事態に目を丸くする。
「わぁはははは!!!」
リャバンは両手を叩き喜んでいた。
落ちてきた少女を別の少女が引きづりながら処理して行った。
『お次は猛獣使い。獰猛なライオンを見事ッ』
仕切りを取った瞬間に男の子は喰われる。
「わぁはははは!!!」
リャバンだけが一人笑っていた。
『ッ!!!お次はナイフ投げ!!!張り付けの少女の運命はいかに!?』
少年がナイフを投げる。
シン「止めろ!!!ジャーファル!!!」
ジャーファルは縄鏢を投げナイフを弾く
『ッ!!!』
は手で顔を覆っていた。
ジャー「行方不明になっていたシンドリア王国のエラリーで間違いないありません。」