第15章 愛し君に… シンドバッド [完]
シン「飲めそうか…?」
シンドバットは、心配そうにを見る。
『シンが飲ませてくれる?』
上目遣いでシンドバットを見る。
シン「あぁ、分かった。」
シンドバットは女医から薬と水を貰うと自分の口に含む。
「王様ッ!?」
シンドバットはそのままに口付けた。
『んんッ…んく、んっく…』
苦さに戻そうとするがシンドバットが頭の後ろを持ち逃がさないっと言ったように飲ませていく。
シン「……っは」
シンドバットは口を離す。
『苦い…』
シン「ハハッ…俺も苦いな……」
笑いながら言うシンドバット。
『シンと一緒なら我慢する。』
「口移しで飲ませるんなんて…王様風邪が移りますよ?」
あとお口直しのパパゴレッヤです。とお皿を差し出す女医。
シン「大丈夫さ!そこまで軟弱じゃないよ…」
切られたパパゴレッヤを取るとへと食べさせる。
その後自分の口にも入れていた。
『おいしい、甘い!』
の耳がピョコピョコ動く。
シン「口直しには最適だな。」
女医にありがとうと伝えるシンドバット。
「いえ、私はこれにて失礼します。」
ゆっくり休まれてください。と言う女医が出ていった。
シン「、少し眠ろうか?」
『シン、寝る?』
こてん、と頭を傾げる。
シン「あぁ、眠ろう。」
シンドバットがゆっくりと目を閉じる。
『ん……』
それを見届けるともシンドバットに身を預けながら眠りに落ちる。