第15章 愛し君に… シンドバッド [完]
side
『びっくりした…でも、逃げなきゃ……』
シンドバット達が近寄ってくるのを感じるとまた走り出す。
テテテテテテ_____
また走り出すにシンドバット達は……
シン「また走り出した!!」
ジャー「どうやら怪我はなさそうですが…危険なのに変わりはありません!!」
足元に注意しながら走るが……
ピシィ_____ボコンッ……
シンドバットの足元が大きく崩れた。
ジャー「シン!!!」
ジャーファルは寸前でシンドバットの腕を掴む。
シン「ッ!!!ジャーファルッ!!!」
ジャー「ッ!!!(こんな時、マスルールがいればッ!!!)」
ジャーファルの力だけではシンドバットの身体は上がらない。
『上がらないの?落ちちゃうよ…?』
遠くにいたが今は手の届く範囲にいる。
力を入れてるジャーファルの足元もパラパラ崩れていく。
ジャー「ッ!!!手伝って貰えませんか!?」
今は猫の手も借りたいとジャーファルはへと声かける。
『持ち上げたらいいの?』
そう言うとジャーファルが持っていた腕をは掴む。
ヒョイっと言う効果音が正しいだろう。
シンドバットの身体が小さな身体の力で持ち上がった。
シン「うおっ!!!」
は腕を持ったまま下がるとシンドバットの体も地面へと上がる。
ジャー「(この子は一体ッ!!!)」
『困ってる人助けなきゃいけない子…だから助ける。』
シン「あぁ、ありがとう。お嬢さん名前は…」
シンドバットはしっかりと地面へと座りへと問う。
『……。』
ボソッと呟くように言う。
シン「助けてくれてありがとう。」
ニッコリ笑いかけるシンドバット。
『いや、あの…逃げてごめんなさい…』
ペコりと頭を下げる。
ジャー「さんはファナリスなんですか?」
『ファナリス…』
シン「違うようだな…」
ふむ…と考え込むシンドバットとジャーファル。