第13章 あなただけの私 シンドバッド [完]
シンドバットは下女にを任せるとシンドバットはジャーファルの元へ行く。
シン「ジャーファル…」
ジャー「ご希望通り生かしてますよ…」
動けなくはしてますが…と手元の赤い紐を引っ張る。
シン「あぁ、それでいい…」
シンドバットは冷めた目で男四人組を見る。
シン「食事も水も与えるな。」
そう言うとシンドバットは地下を後にする。
の部屋_____
シン「治療は終わったか?」
『はい
えぇと、あの…あはは
こんなことってあるんですね。
もーびっくりしちゃいました。
ほんと…
今日は助けに来てくれてありがとうございました。』
へへっと笑う。
シン「違う
俺が聞きたいのは、そんな言葉じゃない。
礼なんて、言わなくていい。
きみは、君を助けられなかった俺を責めていいんだ。
思ってることを全て吐き出せ。」
の頬に手を添え言うシンドバット。
『そん、』
ポロポロと涙が溢れる。
『う〜〜〜』
は顔を手で覆う。
『ひっ…ほん、とは…うッ、ほんとは』
シンドバットはを引き寄せ抱き締める。
『すごく、うッ…こ、こわ、くて…ひっく、』
シンドバットはギュッと強く抱きしめる。
『あ、あのとき、ずっと、シン助けてって
よん、だ、のに…どうして、どうして、
もっとはやく、きてくれなかったの…』
そう言うを強く抱きしめるシンドバット。
『やだ、やだ、こわい、やだ、わたし、シンの、シンだけに
シンだけのわたしがよかったのに、もう、シンだけのわたしじゃなくなっちゃた…っ。ごめんなさい、ごめんなさ…っごめんなさい。ごめんなさい。』
涙を流しながら謝り続けるを目を強くつむり強く抱きしめる。
シン「きみは馬鹿だ…どう思おうときみは、俺のものだ。
それは何があろうと変わらない。
俺のだ
」