第12章 宝石の魔女 シンドバッド [完]
ジャー「コホンッ!シン、入ってもよろしいですか?」
扉の向こうからジャーファルの声がする。
シン「あぁ、入ってくれ。」
シンドバットは何も無かったかの様に返事をする。
『シンドバット…離れて…』
口付けをした距離のままジャーファルに入るように言うシンドバットに離れて欲しいと言う。
シン「シンでいい。そう呼ばれたい…」
シンドバットはまたもに口付けようとする。
『シン…また後で、ね?』
はシンドバットの唇に手を当てる。
シン「仕方ないな…」
シンドバットはゆっくりと離れた。
ジャー「何がッ!"仕方ないな…"なんですか!?」
人が婚姻の書を取りに行ってる間にあなたはッ!!!と怒るジャーファル。
シン「いる時にやってもいいならやるが…」
どれにしても怒るだろう…とシンドバットは言う。
ジャー「怒りますね…」
ジャーファルはなにを当たり前なことをッ…とワナワナと怒っていた。
『二人とも…落ち着いて…』
シンドバットに腰を抱かれながら言う。
シン「大丈夫…こういうやり取りはいつもの事さ。」
ジャー「何当然の様に言ってるんですか!?あなたがしっかりしていればこんな事にはなりません!!」
熱く語るジャーファルだが婚姻の書は握り潰さないようにしていた。
ジャー「とりあえず!!!持ってきましたので、サインをお願いします。」
机に婚姻の書を置く。
シン「あぁ、ありがとうジャーファル。」
と机に置かれた書の前のソファーに座る。