第12章 宝石の魔女 シンドバッド [完]
船_____
ジャー「シン!あなたはお風呂に入って着替えをして下さい!
さんはこちらへお風呂と着替えを済ませたら怪我の手当てを行います。」
シン「あぁ、分かったよ。」
『えぇ、ありがとう。』
シンドバットと二人は廊下で別れた。
『何から何まで申し訳ないわ…』
着替えを受け取りジャーファルに言う。
ジャー「こちらも迷惑をかけたと思いますので…」
ゆっくり温まって来て下さい。と言うとジャーファル部屋を出ていった。
『なんか、見透かされてるような…』
そう呟くが誰も聞く者などいなく…はお風呂へ入って行った。
『温かい…
………………ッ!!!』
額の傷が傷んだ…
『…………アズマリアッ……!!!』
シャワーにあたりながらはしゃがみ込み涙を流した。
ジャー「本当は、何があったんです?シン。」
風呂から上がったシンドバットに問い詰めるジャーファル。
シン「お前はホントに勘のいい男だな…」
ソファーに座りそう言うと両膝に肘を付き手を前に組む。
シン「盗賊に身ぐるみ剥がされていた俺を助けてくれたのさ…
彼女も助けなきゃいけない子が居たにも関わらず俺の身を優先してくれた。
助けなきゃ行けない子は助からなくて…村へと戻ったがひどい仕打ちを受けてな…あの有様さ。」
ハァッ……とため息を吐くシンドバット。
ジャー「なるほど…心身共に傷ついてる彼女をほっとけなくて国へと呼んだと…」
シン「その通りだ。それに恩人でもある。」
シンドバットは手を組むのをやめソファーに身を預ける。
シン「手を差し伸べないなんて出来なかったんだ。」
しっかりとジャーファルをみるシンドバット。
ジャー「わかりました。彼女をシンドリア王国の食客に致しましょう。」
ジャーファルは彼女を見てきますとシンドバットの部屋を出た。