第12章 宝石の魔女 シンドバッド [完]
アズマリアを抱いたまま動かないを見てシンドバットは立ち上がった。
シン「殺す必要があったのか…?」
シンドバットは静かに剣を抜く。
「だって、うるさかったんだもの〜」
子供って嫌いなのよね…と言う男。
『うるさかったから…殺した?』
アズマリアを床に横にならせ立ち上がる
『晶喚(ラーデン)
姿なせ勇敢なる12月!
愛せぬものは砕け散るといいわ
冠の煌 (クロネザフィア)!!』
額に手の手袋に青い石を填め鋭利な宝石が男を襲う。
「うわぁああああああああぁぁぁ!!!」
叫び声と共に男は消えた。
シン「…」
剣を仕舞うシンドバット。
『何も言わないで…今はこの子を村に返すだけよ…』
はアズマリアを抱き上げる。
ディビット村_____
「帰ってきた」
「帰ってきたぞ」
「アズマリアは?」
「我が地上代行者(アポスルズ)は?」
『ただ今戻りました、申し訳ありません。アズマリアの生還奪還失敗致しました。』
アズマリアを抱きながら深々と頭を下げる。
「なんだと!?」
「宝石の魔女ともあろうものが」
「なんと使えない」
「よくもぬけぬけと帰って来れたものだ」
使えない、愚か者め、出ていけ、出ていけ。を繰り返す村人。
『…………。』
シン「ちょっと待ってくれ。彼女は頑張ったんだ!!!アズマリアを助けようと…」
シンドバットの言葉を遮るように石が投げられる。
シン「ッ!!!」
寸前で避けるシンドバット。
鋭利な枝、石、泥玉などが投げ続けられる。
は避けずにいた。
ただ、アズマリアには当たらないようにだけ動いていた。
『彼女をアズマリアをこの地で眠らせてあげてくださいませんか。』
は村人に頼み込む。
その時、長と思われる老人が出てきた。
「力の持たぬ屍の地上代行者(アポスルズ)などいらぬ。」
『彼女は博愛の力を持っていた!この地も愛していました!!!』
だから…と言葉を続けるに長は"口説いッ!!!"とに石を投げつけた。
それはの額に当たった。