第11章 水氷の姉妹 シンドバット [完]
シン「傷の責任を取るために娶る事も考えたんだ。」
『そうなんですの?ごめんなさい。私恋愛結婚がしてみたいんですの。』
ニッコリ笑いかける。
シン「ハハッ!!姫、君って子は…本当に…」
どこかツボに入ったのか笑うシンドバット。
シン「なら、惚れさせてみせる。これでどうだ?」
シンドバットは笑うのをやめ真剣にを見る。ら
『紅玉姉様、私、真剣に交際を申し込まれているわ…』
どうしましょうと紅玉を見る。
紅玉「私はあなたが幸せならそれでいいわぁ。
シンドバット様は私もお慕いした良い方よぉ、それにあなたが幸せなら私も幸せだもの。」
ただ、泣かせたら私の獲物か唸るだけですわと簪を引き抜きニッコリ笑いかける紅玉。
『まぁ、どうしましょう?』
嬉しそうにシンドバットを見る。
『でも…遠くから思いを告げられても…ね。お顔が良く見えませんわ。』
近くに来て欲しいと催促する。
そんなの要望に笑いながら近寄ってくる。
シン「姫この距離なら俺の顔は良く見えますか?」
ベッドの傍まで来てしゃがみそう言うシンドバット。
『良く見えますわ。でも…さっきの程の話し方の方が距離が近く感じましたわ。』
姫も嫌です。と言う。
シン「…他国の姫達への話し方はお嫌い……いや。嫌いか?。」
『ジャーファル様方と話していたシンドバット様が気になっていたんですの…
その話し方の方が好きですわ。』
ふふ、と笑う。
ジャー「七海の女ったらしも形無しですね、シン」
シン「のようだな…」
ハァとため息をつくシンドバット。
シン「それで、俺の告白の返事はどうなんだ?」
シンドバットがに返事の催促をする。
『惚れさせてみせる。それは、この、傷のせい?』
自分の胸に手を当てシンドバットへと目を向ける。
シン「いや。あぁ、いやそれもあったんだが。考えがというか気持ちが変わった。
俺が落ち込んでいた時の君の対応に惚れた。
だから、惚れさせて婚約したい。」
真剣に婚約を申し込むシンドバット。