第11章 水氷の姉妹 シンドバット [完]
ジャー「お呼びしました。」
「怪我人はどちらの方で!?」
1度紅玉をみる女医。
紅玉「怪我は妹だわぁ!」
シンドバットがいるベッドを指さす紅玉。
「王よ、変わっていただけますか?」
女医がもう既に血がしみて駄目になっている布を外す。
シンドバットは後ろへと下がった。
「駄目ね、血が止まらない…」
紅玉「夏黄文を探してくるわ!」
そう言うと扉を開ける紅玉…そこには
夏「あぁ、姫様こちらにおられましたかッ!なにやらお呼びでしたがどうしました?」
紅玉「夏黄文ッ!!!が怪我を、血が止まらないって!あなたの力が必要よ!!!」
急いで夏黄文をの前に連れてくる。
夏「わ、わかりましたッ!!!」
眷属器を取り出すと眷属器から溢れ出る水をに水を流していく。
女医は傍で見守っていた。
紅玉「夏黄文ッ!!!どうなの?の様子は?」
夏「眷属器を使いましても…これ以上の治療はッ…」
悔しそうに眷属器を降ろす夏黄文。
女医がすかさずの様子を見る。
「出血が止まってるわッ!!!」
嬉しそうにシンドバットとジャーファル、紅玉に伝える。
紅玉「傷は残りそうなのぉ?」
心配そうに聞く紅玉。
「血が止まっただけでも幸いなくらいです。」
真剣な表情で紅玉に告げる女医。
紅玉「そう……」
夏「姫様……」
落ち込む紅玉にそっと肩に手を置く夏黄文。
「小さいけどリヒテンベルク図形が出来てしまってるわね…」
シン「リヒテンベルク図形?」
「リヒテンベルク図形とは…放電によってできる樹状の図形のことです。
彼女の場合胸に手のひら位の大きさで済んでいますね。」
もっと全身に大きく負うこともあるんですよ?と言う。
シン「その傷は消えるのか…?」
「残念ながら…」
シンドバットの問いかけに首を振る女医。