第11章 水氷の姉妹 シンドバット [完]
少しずつ慣れたのか時間が経つにつれてからシンドバットへ話すようになっていた。
『シンドバット様も迷宮攻略者と聞きました!』
シン「えぇ、そうですよ。七つのジンを宿しています。」
『七つも!?すごいですね!私なんて…つい最近迷宮攻略しまして魔装も使える様になったばかりです。』
シン「最近迷宮攻略して、もう魔装を使えるのですか…」
ホゥ…と目を細める。
シン「良かったら…見せていただけませんか?」
にこやかにシンドバットは言う。
『シンドバット様の魔装に比べたら私の技なんて…きっとガッカリしてしまいます。』
「貴女の姉上、紅玉姫とも手合わせ致しましたがとてもお強かった…貴女の技も是非体験したい。」
『そこまで仰られるなら…』
はおずおずとを立ち上がった。
シン「では。庭へ移動しましょう…」
ジャー「シン、どこへ行かれるのですか?」
紅玉と共にシンドバットの元へ戻った二人。
シン「今から姫の魔装と技を見せてもらいにね…」
ジャー「はぁ!?自分が何言ってるか分かってますか!?」
紅玉「ッ!魔装って本当に?」
紅玉はへと駆け寄る。
『シンドバット様が見てみたいと仰られるので…』
おずおずと話す。
シン「わかってるさ!紅玉姫の時みたいに見せてもらうだけさ…」
ジャー「もらうだけさ…って相手の能力も分からないのに!?」
シン「そう言えば…聞いてないな……」
ジャー「馬鹿なんですか!?」
顎を手を当て考え込むシンドバットにツッコむジャーファル。
紅玉「私が水は氷。なので今は水氷の姉妹とよばれていますの。」
紅玉が二人に近寄りながら言う。
シン「なるほど…氷か……」
シンドバットは顎から手を離した。