第11章 水氷の姉妹 シンドバット [完]
シン「私の足元へと飛んで来ましたので…直ぐにお渡し出来ずに申し訳ありません。」
素敵な扇子に魅入られてしまいました。と笑いかけるシンドバット。
『本当ですかッ!!!これは紅玉姉様から貰っ物でッ!!一番の宝物なのです!!!』
一歩シンドバットへと近ずき嬉しそうに語る。
シン「そうでしたか…とても大事にされているのですね。」
ニッコリ笑いかけるシンドバット。
『はいッ!!!』
は興奮してるのか頬が赤くハキハキと話すが…紅玉が止めに入る。
紅玉「…それ以上踏み込んだら後から後悔しますわよぉ?」
それでなくても異性に免疫が無いのに…と紅玉は意地悪そうに笑う。
『へ?』
とシンドバットの距離はあと二歩で隙間が無くなるところであった。
その事を把握すると顔から首まで真っ赤に染める。
『す、すみ…すみま、せぇえん…きゃッ。』
慌てて下がるが服の裾を踏みその場に転ぶ。
その手にはしっかり両手で扇子を持ったいた。
『いたたたッ』
扇子を片手に持ち胸に添え片手でお尻をさする。
シン「大丈夫ですか?」
シンドバットは手を差し伸べる。
『ありがとうございます。』
シンドバットの手を取り立ち上がると目の前にはニッコリ笑うシンドバットの顔があり腰を掴まれていた。
『なぁッ!!…あ、あの……離してください……』
顔を真っ赤にシンドバットの目を見ずにか細い声で言う。
シン「まだ…慣れませんか……?」
グッと腰を掴み顔を近づけていくシンドバット。
『はわッ…はわわッ!!!こ、うぎょくあねさま!』
言葉にならない声を上げ紅玉に助けを求める。
紅玉「シンドバット様妹であまり遊ばないで下さいなぁ?」
シンドバットの元へも歩み寄る紅玉。
シン「すみません…早く慣れて欲しいもので…」
ニッコリ笑いかけるシンドバット。
紅玉「まぁ、いじめて楽しいのはわかるわぁ!」
と笑う紅玉。
『いじめないで下さい!離してください!』
ブンブン首を振る。