第14章 RED SPLASH.
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「セーンセ!彼女の鼻血止めたげて!」
「……は?アレ、まおちゃんじゃない」
「お世話になります…」
「なに〜木兎なんかと付き合っちゃったの?
木兎にまおちゃんって勿体無くない?」
「俺先生になんかしたっけ?」
「いえいえ、光太郎がいいです」
「お熱いこと♡まあ座りな!
で、鼻つまんで下向いてなよ〜。
タオル、膝に置いとけばズボンは汚れないし
今袋に氷入れてくるからちょっと待ってな」
「ティッシュ入れちゃ駄目なの?」
「圧迫した方がすぐに止まるんだよ!
お前は静かにまおちゃん見てな!」
「ういっす」
保険の田村先生は姉御って感じで好き。
言われた通り鼻をつまみ下を向く。
光太郎は、柄にも無く静かに
私の頭を撫でてくれた。
「…昨日の今日だけどさ、俺、
まおの事大好きだから!
それだけは覚えといて!いいな?」
「…ん」
鼻をつまんで、下を向いているから
情けない声は出るし、
何より光太郎の顔が見られない。
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