第1章 気になる、黄色目のあいつ。
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焼きそばパンにミルクティー、いつものご飯。
でもとても気分が良い。
さすがの雪絵ちゃんもそれを感じた様で
プリンを頬張りながら聞いてくる。
「どうしたの?機嫌いいー」
「うん、なんか、ワクワクする。
何でだろう?分からないけど」
「何でだろうね、でも良かったねー」
2人で他愛のない話をして、予鈴が鳴る。
部活まで、あと3時間。
こんなにも部活に早く行きたいと
思った事なんて無かった。
なんだろう、木兎くんが凄く気になる。
今までに出会ったことの無いタイプだから?
そういえば納得がいく。
チャラい人くらいしか寄ってこなかった。
チャラい人は誰でもいいから。
セックスさえ出来れば、誰でも。
「……、…、まお〜」
「っ!?…あ、雪絵ちゃんにかおりちゃん」
「ビックリしたよ、声掛けてもボーっと
してて気づかないんだもん!!」
「ごめんねかおりちゃん、考え事してた」
「まあいいけどね!早く行こう!」
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