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My Horned Owl Boy vol.2

第10章 春高前のひと時。




言われた通りに息を吸う。
その間、背中をゆっくりさすってくれた。


「そうそう、で、ゆっくり息吐けよー」


さっき吸った息を吐く。
それを何回か繰り返した。


「……よーし、落ち着いたかー?」

「木兎さん、まおさんの事
抱きしめちゃってますけど大丈夫ですか色々」

「へ?
……あ゛!?すまああああん!!!!!」


ガバっと私から離れた彼は、見た事の無い
恥ずかしそうな、照れた顔をしていた。


「大丈夫、だいぶ落ち着いた…ありがと」

「うーん、今日はもう帰るか!
外も暗くなってきてるし!」

「…あ、そしたら俺、買い物したいのあるんで
2人で先に帰っててもらっていいですか?」

「了解!ほらまお帰る準備しろよー!」

「えっ…でも練習…」

「いーから!帰んぞー!」


もう少し練習したかっただろう。
なんだか申し訳ない事をしてしまった。
が、ここは彼らに甘えるしかない。

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