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My Horned Owl Boy vol.2

第10章 春高前のひと時。




「木兎、上着ありがとう」

「ん?ああ、もう大丈夫?」

「うん、木兎が今度着ないと本当に
風邪引いちゃうから」

「まあ最悪、体育ジャージあるし大丈夫だけどな!」


ワハハ!といつも通りに笑う。
その姿を見て、余計に安心する。

人を安心させるのが上手な人だ。

そう思った。


「ほらほら!どうせ明日も練習するから
今日は早く帰んぞー!」

「うん」

「そういや、もうふらつかない?大丈夫か?」

「大丈夫だよ、ありがとう」


そんな話をしながら帰路に着く。
予選まであと少し。
少しでもいいコンディションにしないと。

木兎の事も、私自身も。

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