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My Horned Owl Boy vol.2

第10章 春高前のひと時。




最近じゃ良いことがありすぎて
嫌な事をよく思い出す。

男だけが快楽を勝ち取る。

慣らされず突っ込まれ、痛いだけ。
下手したら首も絞められた事もある。

———ああ、嫌だ、気持ちが悪い。


突然、ふらついて体育館の床に手をついていた。


どうやら倒れそうになっていたらしい。
全然気がつかなかった。

流石に2人も練習を中断したらしく
私のところに寄ってきた。


「まお〜!大丈夫か〜!?」

「木兎さん、落ち着いて下さい。
まおさん、分かりますか?」

「……ん、ごめん」

「貧血…ですかね、顔真っ青ですよ」

「気持ち、悪い」


寒い。血が引けたのかガタガタと震える。
どうしよう、早く、早く収まって。


「ほーら、まお、深く息吸え」


気づいたら、木兎は私を抱きしめていた。

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