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My Horned Owl Boy vol.2

第9章 及第点。




「まおに雪絵じゃん!どうした?」

「あの、テストどうだったかなって…」

「聞いてくれるか!
まおのおかげで赤点回避したぞ!
先生も俺もビビったわー!!!」


ワハハ、と木兎が大声で笑う。
途中、私を見てヒソヒソしている男子達と
目が合ってしまった。

このクラスだったか。


「まお、また勉強見てもらっていい?」


ズイっと目の前に木兎が現れて驚いた。
キラリと煜る黄色い眼。
私の視線に合わせて前屈みになってる大きな身体。

迫力あるなぁ。


「…まお?まおさーん?」

「…ああ!ごめん、うん、また私が
教えられる範囲で良ければ教えるよ」

「ラッキー!そしたら俺無敵じゃん!」

「無敵無敵ー、じゃあまた来るから、まお行こー」

「ん、じゃあ木兎、明日部活でね」

「おー!明日なー!」


木兎は気づいたのだろうか、気づかないにしても
あの機転はすごく助かった。

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