第9章 及第点。
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「行ってくりゃいいじゃん、木兎のクラス」
簡単に言ってくれる…
行ければ苦労しないけど…
木葉くんと行くのは変だし、どうしよう。
「まおー、顔暗いよー」
「っあ、雪絵ちゃん」
「あーそうだ雪絵、まおに着いてって
木兎の様子見てくんね?頼むわ〜〜」
「なるほどねー、良いよ、まお行こ」
私はこの人達と同じクラスで本当に
良かったと心から思いました!!!
1年の時も一緒だったけど、クラス替えしても
同じでもう来年はそのままである。
私の噂を知ってる同級生もいないわけでは
ないから、今のクラスに2人がいてくれて良かった。
そんな事を思いながら、雪絵ちゃんに手を引かれ
あっという間に木兎のクラスに着いてしまった。
「木兎いるー?」
雪絵ちゃんはこのクラスに知り合いがいる様で
意図も簡単に木兎を呼んだ。
木兎〜呼んでるよ〜、とクラスの女の子が
木兎に話しかけに行く。
すると木兎は目をキラキラさせながら
廊下に出てきた。
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