第9章 及第点。
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殆どのテストが返されて見返す。
この調子でいけば、通知表に3はないだろう。
「明日木兎、部活来れればいいけど」
ふと、木葉くんが声を漏らす。
そして思い出す。テストの赤点は追試対象。
通知表の赤点だと留年の可能性もある。
「…怖い事言わないでよ」
「いや、木兎なら本当にあり得るからさ…」
そんな事はない、と言いたかったが
木兎は殆どの教科が良くない。
これは…マズイのでは?
「私木兎と卒業出来なきゃ泣いちゃう…」
「そう言われても…って涙目!?
俺が泣かせたみたいだからやめて!」
赤点だけは避けてて欲しいな…
部活以外に、木兎に会える理由がないのが
正直痛すぎる。
木兎のクラスに知り合いもいないし。
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