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My Horned Owl Boy vol.2

第1章 気になる、黄色目のあいつ。




「なんか買ってくる?」


ドクン、と心臓が鳴った。
今の私の心境では誰であろうと怖かった。


「あー木兎、プリン買ってきてー。
あと、焼きそばパンにミルクティー」

「パシリかよ!まあいいけど!ワハハ!」

「女の子にこの人集りは辛いのー」

「へーへー、わかってますよ」


木兎、と呼ばれる男の子は人集りに
物怖じせず入っていった。
といってもかなりしっかりした体格。
て、あれ?どこかで会った?


「ねえ雪絵ちゃん、さっきの子…」

「あれ、木兎知らない?バレー部だよ?」

「知らない」

「うん、木兎悲しむねー」

「むしろ先輩しか知らない」

「それ聞いてるの私だけで良かった」


けらけらと雪絵ちゃんは笑う。
確かに体育館で見た事があった。
そして、あの笑い方だった。

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