第1章 気になる、黄色目のあいつ。
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この子は白福 雪絵ちゃん。
同じバレー部のマネージャー。
中等部からの知り合いで私の事情も
知ってる子、でもなんだかんだ
気にかけてくれるとってもいい子。
「さっきはびっくりしたよー
まおぼーっとしてて怒られるんだもん」
「あー、先輩の事色々考えてた」
「なるほどー、しつこそうだもんね」
自分で蒔いた種だから仕方ないけど
すでにお昼に入ってしつこいくらい
連絡が入っていた。
もちろん見て見ぬフリ。
感情の渦が収まらないまま、購買に着く。
こちらは人の渦にまみれていた。
「人、凄い…」
「今日木曜日だからだー、限定プリン」
「まさか雪絵ちゃん…」
「プリン」
雪絵ちゃんは自他共に認める大食い。
でもそのスタイルを維持している。羨ましい。
流石にこの渦の中には入りたくなく、2人で
困っていたら後ろから声が掛かる。
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