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My Horned Owl Boy vol.2

第6章 初の夏合宿。




「俺の事、面倒とか思ってるでショ。
傷つく〜。………まあいっか。
俺は黒尾鉄朗。木兎クンのマブダチ」

「…森岡まお」

「まおちゃんね、よろしく。
てかまおちゃんて木兎好きなんだね」

「………面倒だから戻ってもいい?」

「いやーごめんごめん、さっきの木兎との
やり取り聞いちゃったからさ、たまたま」


はあ、と大きなため息が出た。
初対面の人にこんなに詮索されるのも
嫌だし、こんな気持ちになる自分も嫌。

聞き流して、戻っちゃおうかな。


「好きじゃないんなら、俺、まおちゃんの
彼氏に立候補したいんだけど、ダメ?」

「……面倒くさい」

「よく言われる。
去年いなかったから教えてあげるよ。
夜、よく俺と木兎自主練してたから
もし気になるんなら第三体育館においで」

「……面倒だし、お節介なんだね」

「幼馴染によく言われるよ。
でも俺、意外と律儀で世話焼きよ?」

「多分行くと思う」

「うんうん、多分木兎も喜ぶんじゃない?」


悔しいけど、有意義な情報を手に入れた。
練習終わってご飯食べた後行ってみよう。

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