第5章 新入生。
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猿杙くんは雪絵ちゃんみたいな
話し方でちょっと和む。
いつもニコニコしてるし。
気にしてるから本人には言わないけど。
さて、赤葦くん…
「木兎…何してんの」
「やばいぞ!まお!天才!赤葦のボール
めちゃくちゃ気持ちいいところにくる!」
「それは良かったけど、赤葦くん
まだ部活やっちゃダメだった」
「え!?なんで!?」
「……学校の決まり」
「はー?ナニソレ納得いかねー!」
しょぼくれモードに入ってしまった。
が、赤葦くんの方が聞き分けが
いいみたいで颯爽と荷物をまとめていた。
「赤葦くんごめんね、まだダメみたい」
「大丈夫ですよ。
正式に決まったら、また来ますね」
「うん、お願いね。木兎が喜ぶよ」
「…俺、木兎さんに憧れてて入ってきたんで
絶対に木兎さんにトスあげたいんですよ」
そう言った赤葦くんの目は
とてもキラキラしていた。
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