第20章 潜む息遣い。
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「……っ、んぅ、はッ♡♡」
「つーか木葉の奴、さっさと帰れよな」
「もっ♡待って、イく……イ、っ」
「うん、イっていいよ」
光太郎の言う通り、中々木葉くんが帰らない。
その間にも、光太郎の指は中に入ってきて
私の弱いところを確実に攻めてきた。
「ン、っ♡♡♡」
「びっちゃびちゃ、エロいね」
どこから出てきたのか、用意をしていた様で
ゴムを取り出し簡単に着けたと思えば
簡単に私の中に入れてくる。
木葉くんが近くにいるからか動きが
緩やかでなんだか物足りない、気がする。
「………木葉近くにいるから?」
「え、っ?」
「めっちゃ締め付けてる」
その後を続けようと思ったけど
噛み付く様にキスをされて口を塞がれた。
ゆるゆると光太郎の腰が動く。
いつもと違う環境で、切なさが募る。
「ん、っも♡やだ……早く、してッ♡♡」
「………はー、可愛すぎ。
待って、そろそろ木葉帰りそうだから」
キュ、キュ、と体育館の床が鳴く。
おおっ、あった。
なんだよコレ、木兎の荷物じゃん。
電気そのままでいいか。
そんな声が聞こえた後、扉が閉まる音がした。
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