第20章 潜む息遣い。
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もう身体は期待している様で
触られてもいないのに下は濡れている感覚がある。
恥ずかしすぎる。
彼はというと、焦らしてるのか、気まぐれなのか。
まだ下は触ってこない。
胸の突起を甘噛みしては私の顔を覗く。
「……さっきから足モジモジしてるけど触って欲しい?」
ああ、やっぱり気づいてた。
鋭く煜るゴールド。
「いじわる」
「あークソ、その顔反則過ぎる」
————ガタッ。
どこからか音がしてお互いにビクりとする。
「明かりつきっぱなしじゃねーかよ…
誰だよ消さねえ奴…つか俺のサポーターどこだ?」
声の主は木葉くんだった。
タイミング、悪過ぎる。
そんなのお構い無しに光太郎は私の下を探ってくる。
「っちょ、っと」
「シッ、声デカイとバレる」
「—————ッ」
「大丈夫、コッチには来ないだろうし」
そういう問題じゃない。
顔に出ていたのか、光太郎はニンマリと笑った。
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