• テキストサイズ

My Horned Owl Boy vol.2

第20章 潜む息遣い。




「さっさと片付けて帰るぞ!」

「うん」


キュ、キュ、と体育館の床が鳴る。
モップは掛けていたのに、掛けてなかったのな。
拭かれていないところがあった様で
そこでつまづく。


「っわ、」


規則正しくなっていた体育館の床も
不規則にキギイっと鳴る。

ボールが床に叩きつけられた時みたいに
ダァンと体育館中が響いた。


「……おーい、まおさん。大丈夫?」

「…!光太郎!ごめん!大丈夫!?」

「んー、俺は平気。つーかよ!
正直まお守るの精一杯でさっきの
一瞬記憶ないわ!ワハハハハ!」


いつも通りそうでホッとした。
まさか、この一瞬で光太郎が私を引っ張って
尻もちを着くだなんて誰が想像した?

勢い余っちゃったんだな…


「光太郎のお尻…明日アザで真っ青になってたらどうしよう…」

「勝手に俺の尻の心配しないで下さい」

/ 150ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp