第20章 潜む息遣い。
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「はー!スッキリしたー!
……あれ?ボールありがと!モップも!」
「おかえり〜、大丈夫だよ」
「ネットだけ片すぞー!」
手際よくネットを光太郎と赤葦くんで
片付けてくれた。
光太郎はまたしても
サラサラ髪の毛になっていたけど。
「……俺、帰ります」
「アレ?帰る?」
「いや、2人で帰って下さい。
なんか今日は邪魔出来ない感じなんで」
「ん〜?よく分かんないけどお疲れ」
「はい、失礼します」
そう言ってサッサと赤葦くんが
帰っていった。気を遣わせてしまった。
光太郎と2人きり。
「いつも通り、髪、サラサラだね」
「でも邪魔だから切りてえ気もする!
まあ切らねえけど!ワハハ!」
「うん、光太郎はその方がかっこいい」
「………なんだ、照れるな」
珍しく顔が赤らむ光太郎。
普段はそんなに照れる事って無いけど。
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