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My Horned Owl Boy vol.2

第19章 ケジメ。




確かに、悪い噂しかない私の
どこを好きになったのか不思議である。

そんな不安はあったけど
あっけらかんと光太郎は答えた。


「一目見た時からビビっとキタね。
それ以外にはねーな!!!!」

「……は?それだけ?」

「むしろ聞くけどそれって俺がバレー
やってなきゃ好きになってねーって事だよな?
どうなの?それでも俺の事好きになんの?」


女の子は黙ったままうつむき
そのまま走って行ってしまった。

私はただ、光太郎を見つめていた。


「……まおさん、そんなに見られると
照れちゃうんだけど。まあいいけど」

「あ、ごめん」

「全然!
はーぁあ、とりあえず一件落着?」

「うーん、私何もしてないけど。
光太郎のおかげ?かな?ありがとう」

「あんなんで良いならお安い御用!
さっきも言ったけど、まおを初めて
見た時からビビっときたんだよなー。
だから、これと言って好きになった
具体的な理由はない!です!」

「ふふ、何それ」

「好きになってからならよく見てたから
好きなところいっぱいあるんだぜ?
そうやってふふって笑うところ可愛いし
勉強出来るところスゲエって思うし
あとは————」

「もういい……恥ずかしい」

「そう!そうやって恥ずかしがって
すぐ赤くなるところ!可愛い!好き!」

「もー!いいから!部活行くよ!」

「…なあ」


部活にいこうと動いた瞬間
腕を引っ張られる。

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