第18章 影。
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と、思いきや連れてこられたのは
同じ階にある視聴覚室。
コレはマズイやつだ。
連れてこられるや否や、バンと
肩を押され机にぶつかる。
ガタガタと机と私が倒れる。
「っあっはは!いい気味〜!」
「……何、あんた。痛いんだけど」
「うっさいなー、あばずれ女は黙ってなよ」
知らない間に何か恨まれていたらしい。
痛いし、面倒くさいし、最悪。
「おー、お前やるじゃん」
「でっしょー、ホラ、やっちゃいなよ」
「………あんた、光太郎と同じクラスの」
「…あばずれ女が木兎の事
馴れ馴れしく名前で呼んでんじゃねえよ」
ああ、そういう事か。
この人光太郎の事が好きだった、というか
今でも好きなのか。
私の噂知ってて、憎たらしくなったのか?
冷や汗が出てくる。
手先が冷たい。怖い。
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