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My Horned Owl Boy vol.2

第17章 主張する首筋。




「サイッッアク」

「まおさん凄え顔になってるけど!」


隣の席の木葉くんがゲラゲラと笑う。
なぜこんなにも笑ってくるのか。

人の不幸を笑い者にして……
木葉くんは購買の争奪戦に敗れればいい。

そう呪いをかけながら
雪絵ちゃんの席に向かう。


「……雪絵ちゃん、さっきの今で
申し訳ないんだけど、ついてきて」

「んー?トイレー?」

「ううん、教科書忘れた」

「……あー、木兎のクラスかー。
いいよー、早く行こう、先生くるー」

「ありがとう」


パタパタと廊下を走る。
これ、今先生が横切れば確実に怒られる。

なんか、学生っぽい。

ここ最近、そんな事を思ってばかりだ。
全然離れていないから光太郎の教室には
すぐに着いてしまう。


「ぼーくとー、ちょっとー」


雪絵ちゃんはすぐに光太郎を呼ぶ。
少し、コレが羨ましくもある。

光太郎はすぐ気づいてこちらに来る。

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