第17章 主張する首筋。
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「サイッッアク」
「まおさん凄え顔になってるけど!」
隣の席の木葉くんがゲラゲラと笑う。
なぜこんなにも笑ってくるのか。
人の不幸を笑い者にして……
木葉くんは購買の争奪戦に敗れればいい。
そう呪いをかけながら
雪絵ちゃんの席に向かう。
「……雪絵ちゃん、さっきの今で
申し訳ないんだけど、ついてきて」
「んー?トイレー?」
「ううん、教科書忘れた」
「……あー、木兎のクラスかー。
いいよー、早く行こう、先生くるー」
「ありがとう」
パタパタと廊下を走る。
これ、今先生が横切れば確実に怒られる。
なんか、学生っぽい。
ここ最近、そんな事を思ってばかりだ。
全然離れていないから光太郎の教室には
すぐに着いてしまう。
「ぼーくとー、ちょっとー」
雪絵ちゃんはすぐに光太郎を呼ぶ。
少し、コレが羨ましくもある。
光太郎はすぐ気づいてこちらに来る。
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