第17章 主張する首筋。
.
「なんかさー…木兎と同じクラスの男子?
がね!まおと付き合ってんのかって
根掘り葉掘り聞いてくるもんだからさ…」
「でー?かおりなんて言ったの?」
「朝練遅刻するから木兎から聞いてって
置いて来ちゃった!結局遅刻だけど」
「ふーん」
「……なんかごめんね」
「全然!大丈夫なんだけどさ、
ただしつこそうな男だったから気をつけた方がいいかも?」
「木兎と赤葦、3人で帰りなよー。
どうせ残るんだろうし、あの2人」
「そうする、ありがとう」
光太郎と同じクラス、てことは前に
テストの点聞きに行った時目が合った
あいつらだろうか。
私だけに面倒ごとが来るならまだしも
かおりちゃんもだし、これから先
雪絵ちゃんにも、ましてや部活の人達に
迷惑がかかるのは嫌だな…
.