第17章 主張する首筋。
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「木兎!まお恥ずかしがってるから
やめてやれって!顔真っ赤だぞ!」
「木葉うるせえ!」
「うるさいのは木兎だよー、まお返して」
「おはよう雪絵ちゃん」
「おはよーまお。ほら手放して」
無理くり引っ張られ、木兎とさよならする。
さすがに、部活の人たちに見られるのは
恥ずかしすぎる。他の人ならいいけど。
雪絵ちゃんが凄くニコニコしてる。
「まお、首、目立つよ〜」
「………やっぱり?」
「木兎、怒ろうかー?さすがにコレはダメ」
「大丈夫、来る時怒ってきた」
「ならいいけどー、まおは甘いねー」
「うーん、なんか甘やかしちゃう」
「アレは末っ子だから甘やかさなくて大丈夫!」
かおりちゃんが息を切らしながら話に入ってくる。
きっと走ってきたのだろう。
「かおりちゃんおはよう」
「おはよー遅刻だよー」
「ごめんごめん!なんか変なのに絡まれちゃって」
「変なの?」
はあ、と大きなため息を吐きながら
かおりちゃんが口を開く。
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